真希編

『真希ちゃん、家来て』

唐突なメールにびびった夕暮れ。
慌てて私は電話をかけた。

「なんなの?」
『何着ていこう』
「へ?」
『明日私服だって言うじゃん』

そう、明日はハロモニのロケがあって、しかも私と一緒なの。

『真希ちゃん何着ていくの?』
「まだ決めてない」
『じゃあ二人で見に行かない?』
「いいよ」
『じゃあさ渋谷で待ち合わせよう』


よっすぃーから誘ってくれるなんて久々だ。
かなり嬉しくて、あたしはにやけそうになるのを懸命に堪えながら渋谷へ急いだ。
私の方が先について、小走りにやってくるよっすぃーを見てた。
やっぱりすごくかっこいい。

「待った?」
「ううん」
「じゃ行こ?」

私の半歩前を歩くよっすぃー。
昔から変わってない。

「まず真希ちゃんの服から見に行こう」

人混みの中、よっすぃーが歩き出した。
上手に人混みの間を道を作るように歩くよっすぃー。
これがよっすぃーが半歩前を歩く理由なんだけどね。

「ねえ真希ちゃん、これかわいいじゃん」

通りがかったブティックでよっすぃーが立ち止まる。
その手に持っていたのは、淡いモスグリーンの薄手のセーターだった。

「よっすぃーが着るの?」
「まさか。真希ちゃんだよ」
「へ?私?」
「うん。よし、真希ちゃんの服はこれ!」

よっすぃーがふくを掴んでこれくださーいって行っちゃった。


「はい、プレゼント」
「…まじ?」
「うん」

めっちゃ嬉しいんですけど。
次によっすぃーの服を見に行った。

「あたし、これにしようかな」

そう言ってよっすぃーが手に取ったのは私と同じ色のシャツだった。

「同じ色…」
「うん。ひそかにペアっぽくていいでしょ?」

得意げだし。

「ここは私が買うね」

今度は私がプレゼントした。

「明日楽しみだね」


心底嬉しそうによっすぃーが笑った。



FIN

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