「ねえ真希ちゃん」
私の心境にぴったりな曲が完パケた次の日のガッタスの練習あがりで、よっすぃ〜に声をかけられた。
「なあに?」
「真希ちゃんは今日は何時上がり?」
「今日はこれで終わりだよ」
「まじ?あたしもおわりなんだ。まいちんと遊びに行ってもいい?」
よっすぃ〜から遊びに行くなんて言葉聞くの、どれくらいぶりだろう。
「いいけど…」
別に断る理由もないし。
そしてまいまいと一緒に私の家に来たよっすぃ〜に、私は新曲を聞かせてあげた。
「なんか…切ないね…」
まいまいがそう言う隣でよっすぃ〜は何も言わない。
「夕飯食べてくでしょ?」
一緒にみんなでご飯食べて。
「ひとみちゃん、どうかした?」
祐樹がそう聞くくらい、やっぱり今日のよっすぃ〜はおとなしかった。
もしかしてよっすぃ〜は、あの曲で何かを感じたのかな…。
だとしたら好都合なんだけど…。
それからも、スポフェスやらHPASやら顔をあわす機会はたくさんあったけど、
あたしはそっけなくよっすぃ〜に接した。
そのたびによっすぃ〜は悲しそうな顔をしたけど、見ないふりをして。
「ごっちん」
用事があって事務所に行ったら、まいまいに呼び止められた。
「おぉ、まいまい、どうしたの?」
「ちょっと時間いい?」
「うん」
そう言うとまいまいは人目につかないところに移動した。
「あのさ、ごっちん、単刀直入に聞くね?
よっすぃ〜となんかあった?」
「え?」
「よっすぃ〜さ、ここんとこずっと元気なくてさ。
聞いても何にも言ってくれないし。
でもね、豊田の時に二人を見て、なんかおかしいって確信したの」
「そっか…」
「何があったの?」
「私の新曲のとおり」
「本心?」
「だって…」
「よっすぃ〜ね、今体調崩してるよ」
「え?…」
「食欲ないわ、寝れないわで忙しいスケジュールこなしてたら、そりゃ風邪も引くってのねえ」
「風邪…ひいてるの?」
「うん。すごいしんどそうだったよ」
うそ…どうしよう…私のせい?
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