「顔色も良くないし、着ててください」
「顔色は白いんだよ、あたし」
「そうなんですか?」
「昼間、外に出ないし」
「とにかく、もらって下さい」
「わかった。ありがとね」
そうあたしが言ったら、彼女が微笑んだ。
瞬間、心臓がドクンと跳ねた気がした。
「じゃあ…」
「あ、ねえ君、名前何て言うの?」
「真希です」
そう言いながら、真希ちゃんは去って行った。
後ろ姿をじっと見つめる。
…だめだ。ドキドキが止まらない。
「待って!」
追い掛ける。
まだアルコールが残ってる身体にダッシュはつらかったけど、
これっきりにしたくなくて必死だった。
「真希ちゃん!」
あたしの叫ぶ声に真希ちゃんが振り返った。
やっとのことで追い付いたけど、息が切れて喋れない。
アルコールがぐるぐる回ってるよ…。
「大丈夫ですか?」
「ハハハ…ごめん…」
「ちょっと休みます?」
真希ちゃんが公園を指差す。
ありがたい…。
「はい、どうぞ」
真希ちゃんがミネラルウオーターを買ってきてくれた。
「ありがとう」
蓋をあけて水を流し込む。
真希ちゃんはずっと背中をさすってくれてる。
「あたし、そんなに顔色悪い?」
「はい、すごく」
「朝まで飲んでたからね。今、すごいぐるぐる回ってるよ」
「大丈夫なんですか?」
そんな心配そうな顔して見ないで?
胸がきゅんとなっちゃうよ。
[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
自宅で仕事がしたい人必見!
]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]